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11話挿漫画
2012-08-10 04:19:23
Fast Story第十一話の挿絵ならぬ挿漫画です。

 

 

 

 十一話の後半、変態君が暴走した所です。見て下さいこの顔。まさに犯罪者のそれです。普通こんな顔見たら誰だってビビります。しかしそこは、転んでもタダでは起きないヒロインことジャンヌ。変態の一瞬の隙を突き、見事に撃退します。

という訳で解説。
まず自身をロックしている腕に思い切り噛み付きます。まあ相手は興奮の極致ですし、痛みという点ではあまり効果はありません。しかし刺激を与えた事により一瞬力が弱まります。その隙を着いて腕を振り払う。と同時に左足を引っ掛けます。

 次に相手の服を掴み、同時に右手で押し出す(画き忘れましたが)事で自分の体を回転させます。この時左足が支点となり、安定した回転運動を行う事が可能となります。そしてそのまま降り出した右足で変態君の右膝裏を思い切り蹴ります(この場合は踏んでいると言ってもいいでしょう)。

バランスを崩した変態君は顔面から床に衝突。ジャンヌも無事不時着します。

 この後変態君は、ゴールデンボールに渾身の肘打ちをくらった挙句電撃で黒焦げにされます。いやあ愉快愉快!


ここで疑問。体重31キロのジャンヌが何故自分の倍は重い変態君をひっくり返す事が出来たのでしょうか?実は、これにはいくつかのポイントがあります。

 第一ポイントは、変態君の拘束から脱出したジャンヌが浮遊状態にあった事です。地上において物体の持つ質量を存分に発揮する方法の一つに『落下』というものがあります。落下時の運動エネルギー=質量×速度という式が成り立ちます。ただしジャンヌは空中に居り、自力で走行している訳ではなく変態君に捕まり彼が激走していた時の慣性のみで前進している状態なのでこのままではいずれ失速して行くでしょう。

第二に、人間の身体的生理的構造の欠点です。例えばあなたが大きな段ボールを持ち運ぼうとしたとします。これだけ大きいのだから、さぞかし沢山の物が入っているのだろうと気合を入れて思いっきり持ち上げます。所が、その段ボールは実は空っぽで、思っていた重量とはあまりにもかけ離れた軽さに予想以上のスピードで持ち上がり、バランスを崩し転んでしまいました。

とこのように、人間は予想外の力や速さが加わった場合、あるいは突然大きな力がかかるとそれに対応するのが難しくなるという特徴があります。突然しがみ付かれた事により、変態君の体には自分の体重の半分ほどの重さが一瞬でのしかかった事になり、思わず体勢を崩します。右足にジャンヌの左足が引っ掛かり、思うように動かせなかった事も影響しています。

そして右膝裏への蹴り。経験のある方も居られるかと思いますが、後ろから膝をカックンされると驚くほどあっさり転びますよね。前に出ていた足をカックンされた変態君は慌てて左足を前に出し、着地しようと試みますが間に合わず、哀れ床と強烈なキスをする羽目になりましたとさ。

とまあ長々と並べてきましたが、この作品はファンタジー要素が強いのでどこまで現実の理論が通用するのかいささか疑問ではありますね。では今回はこの辺で。